「マンデラ効果」として広まった、大勢の他者と共有する記憶違い ピカチュウの尻尾の先は黒くなく、モノポリーのおじさんに単眼鏡もない。それでも世界中の人が同じ誤りを確信している。「マンデラ効果」から記憶の構造を読む。
ハイパーサイメシア:自分の人生を丸ごと記憶する脳の実像 自分の人生のほぼすべてを記憶するハイパーサイメシア。この現象が科学的に記述されたのは2006年のことで、研究の歴史はまだ20年に満たない。確認例は世界でごくわずかで、その実態とメカニズムはいまだ明らかではない。
強いストレスは記憶の「統合」を妨げ、「覚える」ことには影響しない 記憶には「覚える」以外に、経験を結びつけ推論を可能にする「統合」がある。ストレス下ではこの統合が損なわれることが、研究で明らかになった。
痩せても消えない皮膚の「肥満記憶」:減量後も持続する炎症リスクを東北大が解明 減量によって体重や血糖値が正常に戻っても、皮膚の免疫細胞は肥満時の状態を記憶し続ける。東北大学の研究が示したのは、過去は脳の外にも刻まれる、という静かな事実だった。
不快と感じない震災映像でも自律神経は反応する:東北大などが「自覚なき身体的記憶」を心拍変動解析で可視化 東北大学・岩手大学の研究グループは、震災映像の視聴中に身体が静止し、終了後には交感神経が急激に活性化することを心拍変動解析で示した。本人が自覚しない状態でも、身体は反応していた。
全身麻酔中も、海馬は言語を処理し学習する:意識と記憶形成の分離を示す新研究 意識を失った状態でも、海馬は音を識別し、言語の意味を処理し、次の単語を予測していた。全身麻酔下の患者を対象にした実験が、意識と記憶形成の分離を示唆している。
ドーパミン不足がアルツハイマー病の記憶障害を引き起こす:東北大などが従来とは異なるメカニズムを発見 複数の出来事を結びつけて覚える記憶は、ドーパミンという物質なしには作られない。東北大学などの研究グループは、アルツハイマー病ではこのドーパミンの働きが早期から損なわれることを示した。