脳オルガノイドは時間の経過を記録し、参照する:ハーバード大が5年培養で発達の「記憶」を実証 ヒト脳オルガノイドを5年以上培養した研究が、細胞が自らの発達段階を記録し、参照することを示した。生命は時間の経過をどう書き留めているのか。
記憶を保つのはシナプスの強さではなく「つながり方」:沖縄科学技術大学院大などが人工冬眠マウスで示す 人工冬眠でシナプスの半数以上が消えても、マウスの記憶は保たれていた。沖縄科学技術大学院大学などの研究が、記憶を保つのはシナプスの強さではなく配置である可能性を示した。
好き嫌いの感情は脳内でどう変わるのか:東京大学が社会性記憶と感情を結ぶ神経回路をマウス実験で解明 特定の相手への好き嫌いは、記憶を貯蔵する場所と感情中枢のつながりが変化することで切り替わる。東京大学の研究グループが、その仕組みを解明した。
強いストレスは記憶の「統合」を妨げ、「覚える」ことには影響しない 記憶には「覚える」以外に、経験を結びつけ推論を可能にする「統合」がある。ストレス下ではこの統合が損なわれることが、研究で明らかになった。
痩せても消えない皮膚の「肥満記憶」:減量後も持続する炎症リスクを東北大が解明 減量によって体重や血糖値が正常に戻っても、皮膚の免疫細胞は肥満時の状態を記憶し続ける。東北大学の研究が示したのは、過去は脳の外にも刻まれる、という静かな事実だった。
不快と感じない震災映像でも自律神経は反応する:東北大などが「自覚なき身体的記憶」を心拍変動解析で可視化 東北大学・岩手大学の研究グループは、震災映像の視聴中に身体が静止し、終了後には交感神経が急激に活性化することを心拍変動解析で示した。本人が自覚しない状態でも、身体は反応していた。
全身麻酔中も、海馬は言語を処理し学習する:意識と記憶形成の分離を示す新研究 意識を失った状態でも、海馬は音を識別し、言語の意味を処理し、次の単語を予測していた。全身麻酔下の患者を対象にした実験が、意識と記憶形成の分離を示唆している。
ドーパミン不足がアルツハイマー病の記憶障害を引き起こす:東北大などが従来とは異なるメカニズムを発見 複数の出来事を結びつけて覚える記憶は、ドーパミンという物質なしには作られない。東北大学などの研究グループは、アルツハイマー病ではこのドーパミンの働きが早期から損なわれることを示した。
見ただけで、3週間残る:言語化できない視覚記憶の潜在的な長期持続を実証 数秒眺めただけの無意味な図形が、3週間後の認知判断に影響を与えていた。岡山大学・日本赤十字広島看護大学らの研究が示した、記憶の受動性と潜在性。